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エロ語呂世界史年号&日本史年号 +α

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エロ語呂世界史講義1: アメンホテップ4世の宗教改革

■テキスト『エロ語呂世界史年号』の関連ページ →11・19

「あたしにも意見を言わせてよ」
「ションベン臭い小娘は黙っとれ!」

こんな会話が未だに日本のどこかで交わされているのかどうか知りませんが、言葉通りに受け止めるとしたら、「ションベン臭い」とは「アンモニア臭ぷんぷん」ということになるでしょう。

そこで、もし彼女が世界史に詳しかったら、こんな反論をすることもできるかもしれません。


「あら、アンモニアの匂いって神様の匂いなのよ」
「へ? なんじゃあ、そりゃ?」


今から2300年ほど前(紀元前320年頃)、ヨーロッパのマケドニアという国に、アレクサンドロスという強い王様がいました。
ここでは親しみを込めて彼をアレックスと呼ぶことにしましょう。

アレックスは戦争によってどんどん領土を広げて行き、エジプトも支配下に置きました。
アレックスはエジプトの神様・アメン(またはアモン)を祀る神殿を訪れると、なんとも言えない匂いが漂っていました。

このころ、アメン神殿では動物の糞を燃やして灯りをともしていたので、どうやら糞を燃やす匂いだったようです。

アレックスが「むむむ、これは何の匂いかな?」と神官に尋ねると、神官は「ははーっ! これはアメン神の匂いでございます」と答えました。

このエピソードから、「アメンの匂い」という意味の「アンモニア」という語が誕生したという伝説があります。


「こら、小娘! 糞はアンモニアじゃなくて硫化水素の匂いだろうが!?」
「え? だって、そういうエピソードなんだもん!」


アメン神殿の近くでアンモニア塩が採れたためという説もあります。
何にしても、古代エジプトの偉大な神様アメンがアンモニアの語源になったことには間違いなさそうです。

ついでに、アンモナイトという貝の名前や、ヨルダンの首都のアンマンもアメン(アモン)神が語源となっています。

このエラーイ神様を信じるのをやめて、別の神様を信じようとした王様がいました。
古代エジプトでは王様のことを「ファラオ」と呼んでいたことも覚えておきたいものです。

「ファラオ」の語源が古代エジプトの言葉で「ペエル・アア(大きな家)」であることまで覚えておくと、そこはかとなく自慢して友人からウザがられることができます。

話は戻って、「もう、アメン神を信じるのやめ! 新しくアテン神を信じるもんね。みんなもそうしろ!」と言い出したファラオの名前をアメンホテップ4世と言います。

名前に思いっきり「アメン」という言葉が入っていますね。
「アメンホテップ」とは「アメン神は満足する」とかという意味なので、このままではアテン神を信仰するのに大変不都合です。

そこで、彼は自ら名前を「アクエンアテン」と変えました。「アテン神に役立つ者」とか「アテン神に愛された者」というような意味です。

親が子供に阪神ファンになってほしくて「虎吉(とらきち)」と名付けたら、成長して巨人ファンとなってしまい、自ら「巨人(ひろひと)」と名前を変えたような感じです。
なんだか、かえってわかりにくくなってしまったような気がしないでもありません。

だいたい、なんでアメンホテップ4世が新しい神様を信じる気になったかというと、アメン神殿の神官(神様に仕える人)がだんだんと調子こきはじめて、ファラオに対しても偉そうな態度を取り始めたからです。

小物に限って、ちょっとした権力や権威を手に入れると、勘違いして急に態度がデカくなるという現象は古代エジプトも現代日本も変わりません。

このようなこざかしい神官どもをヘコますためには、「お前らの信仰している神にはもう用はねぇんだよ!」と見捨てるのが一番です。

そこで、太陽神であるアテンを新たな信仰対象としたワケです。そして自分がアテン神に一番近い存在なんだぞ、とアピールしたんですね。

アテン神のみを信仰したので、これが人類史上初の一神教ではないかという学者さんもいるようです。

ついでに芸術も今までとは違った感じにしようと企てます。
だいたい宗教と芸術には密接な関係がありますから、宗教が大きく変われば芸術も大きく変わっても不思議はありません。

その結果、アマルナ美術という写実的な、つまりリアルな美術が誕生します。
「ファラオの像もリアルに!」という方針の結果、アクエンアテンは非常に変わった風貌であったことが、生々しく現在に伝わっています。
残された像を見ると、顔が長すぎますし、目がつり上がりすぎですし、唇が厚すぎますし、下腹がぽっこりしすぎです。

このアクエンアテンは、姉妹と結婚し(当時としては当たり前)、トゥト・アンク・アテンという子供を残します。「アテン神の生き写し」というような意味の名前です。

ところが、アクエンアテンが死んでしまうと、息子はアメン神を信仰するようになり、名前をトゥト・アンク・アメン(アメン神の生き写し)と変えてしまいます。

彼こそが黄金マスクで有名なツタンカーメンその人です。

「トゥト・アンク・アメン」と早口で10回ほど繰り返すとあ~ら不思議、「ツタンカーメン」と聞こえるようになります。

つまりアクエンアテンはツタンカーメンのおとっつぁんだったんですね。

こうしてアテン神への信仰はアクエンアテンの時代のみで終わることとなりました。

ツタンカーメンはアテン神の信仰を捨てるときにつぶやいたそうです。
「あんなオヤジの子に生まれるとは、ひどい悪縁。あてんなんないなぁ、アテン神も。」

お後がよろしいようで。

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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

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